住友理工は7日、独フランクフルト近郊のシュタイナオ・アン・デア・シュトラーセに欧州開発拠点を開設した。電動車向けの防振部品を開発する。
独子会社スミリコAVSホールディング・ジャーマニー(旧アンヴィス・グループ)の敷地内に床面積5,000平方メートルの開発拠点を新設した。投資額は1,000万ユーロ。電動車では振動の種類がガソリン車と異なるほか、重量の大きい電池が搭載されることから、それに見合った防振部品が必要になる。棚橋洋昭執行役員(防振事業本部欧州事業部長)は、「自動車が道路を走行する限り、わが社の製品はどのようなタイプの駆動装置が用いられても必要とされる」と述べ、電気自動車(EV)などが今後、エンジン車に置き換えられて行っても同社製品のニーズはなくならないと語った。
住友理工(旧東海ゴム)は2013年、グローバル体制の強化に向けてシュタイナオに本社を置くアンヴィスを買収した。同地では現在、230人を雇用している。