6月のEU新車販売7.8%減、再びマイナスに

欧州自動車工業会(ACEA)が17日に発表したEU(マルタを除く27カ国)の6月の新車販売(登録)台数は144万6,183台となり、前年同月から7.8%減少した。前月は9カ月ぶりに伸びたが、再び低迷。1~6月期では前年同期比3.1%減の818万3,562台にとどまった。(表参照)

EU新車市場では、乗用車の新たな排ガス試験が昨年9月に全面的に導入され、その直前に同試験に対応していない車両の販売が急増した反動で、4月まで8カ月連続で販売が落ち込んでいた。ACEAは6月に再び販売が減ったことについて、営業日が前年同月より2日少なかったことが影響したと指摘している。

販売が増えたのはアイルランド、ギリシャなど5カ国だけ。主要市場は軒並み低迷した。下げ幅はドイツが4.7%、フランスが8.4%、イタリアが2.1%、英国が4.9%、スペインが8.3%となっている。

欧米の主要メーカーは、すべて落ち込んだ。とくにフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が13.6%減と不振が目立つ。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は9.5%減だった。

日本勢はトヨタが1.9%増、マツダが1.7%増と健闘したが、日産が25.6%減、三菱が5.1%減、ホンダが19.4%減と振るわなかった。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの6月の販売台数は7.9%減の149万1,285台だった。

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