電気抵抗関連部品大手の米バーンズは16日、スロベニア同業ケコ・ヴァリコンを買収したと発表した。電気自動車(EV)向けの過電圧保護部品事業を強化するのが狙い。EVの普及拡大で自動車業界の要求条件が今後一段と厳しくなることを視野に入れ、同社の買収により市場地位を強化する。筆頭株主の投資会社MSINと少数株主から全株を取得し、完全子会社とする。買収価格など詳細は明らかにしていない。
ケコ・ヴァリコンは過電圧保護部品の業界大手。自動車、電子機器、通信機器向けにSMD多層バリスタ、高圧バリスタやEMI除去用部品を製造し、大半を輸出する。従業員は約150人。昨年の売上高は前年比30%増の1,000万ユーロ、純利益は50万ユーロだった。