フランスの再生可能エネルギー事業者であるアキュオ・エナジーとIELエナジーはこのほど、セルビアのヴォイヴォディナ自治州政府とバシャイド風力発電パークの建設で基本合意した。マクロン仏大統領が15、16日にセルビアを公式訪問したのを機に署名されたもので、5年越しの計画が実施に向けて動き出した。
IELエナジーのセルビア子会社は2014年、7,000万ユーロを投じてヴォイヴォディナ自治州キキンダ市に近いバシャイドに出力48MWの風力発電所を建設する計画を発表した。しかし、道路事情が悪く、実施が遅れていた。
アキュオ・エナジーはオーストリアのイヴィコム及びアラブ首長国連邦(UAE)のマスダールと合弁で、セルビアの隣国モンテネグロのクルノヴォで同国初の風力発電所(出力72MW)を運営している。投資規模は推定1億2,000万ユーロで、うち4,850万ユーロを欧州復興開発銀行(EBRD)からの借り入れで賄った。
セルビアのアンティッチ・エネルギー相によると、同国では過去2年半で合計500メガワット(MW)の再可エネ発電施設が稼働している。