北マケドニアのEU加盟交渉開始、10月に決定か=外相

EU加盟を目指す北マケドニア(旧マケドニア)政府は、EUが10月に加盟交渉開始を決定すると見込んでいる。ニコラ・ディミトロフ外相が3日、ロイター通信に明らかにした。

旧マケドニアは2005年にEUから加盟候補国として認定された。しかし、EU入りに向けた次のステップとなる加盟交渉開始は見送られてきた。国名をめぐって対立関係にギリシャが拒否権を発動したことが大きな障害となっていた。

EUの欧州委員会は、マケドニアが国名を「北マケドニア共和国」に改名し、国名をめぐるギリシャとの対立に終止符を打ったことから、5月に加盟交渉の開始を現加盟国に勧告した。ただ、当初は6月に交渉開始が正式に決まるとみられていたが、判断は先送りされている。

ディミトロフ外相は同国の加盟交渉開始がずれこめば、他のバルカン諸国のEU加盟に向けた改革推進の熱意をそぐと指摘。EUが10月に加盟交渉開始を承認し、交渉開始日が決まるとの見通しを示した。

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