2014/8/18

EUその他

ブルガリア国営エネルギー会社に異議告知書、電力供給契約の再販条項を問題視

この記事の要約

欧州委員会は12日、ブルガリアの国営エネルギー企業ブルガリア・エナジー・ホールディングス(BEH)が電力卸売市場における支配的地位を濫用し、EU競争法に違反した疑いがあるとして、同社に対し異議告知書を送付したと発表した。 […]

欧州委員会は12日、ブルガリアの国営エネルギー企業ブルガリア・エナジー・ホールディングス(BEH)が電力卸売市場における支配的地位を濫用し、EU競争法に違反した疑いがあるとして、同社に対し異議告知書を送付したと発表した。BEHには反論の機会が与えられるが、最終的に違反が認定された場合、同社は年間売上高の最大10%の制裁金を科される可能性がある。

欧州委は2012年11月からBEHに対する調査を進めていた。同委が問題視しているのは、BEHが多くの取引先と結んだ電力供給契約に盛り込まれている電力再販に関する条項。顧客がBEHから購入した電力を第3者に販売する際、国外の事業者との取引を禁止するという内容で、BEHによる監視体制や違反した顧客に対する罰則も定めている。

欧州委はこれまでの調査結果から、再販可能な地域を限定することでBEHの顧客は販売先を自由に選ぶことができなくなり、卸電力市場における公正な競争が阻害される可能性があると指摘。とくにエネルギー分野における単一市場のメリットが損なわれ、ブルガリアと他のEU諸国の間に貿易障壁が生まれるおそれがあると警告している。

一方、欧州委はこれとは別に、BEHが天然ガス事業での独占的な立場を悪用し、他社がガス輸送網などのインフラを利用するのを妨げている疑いがあるとして、昨年7月から同社と2つの子会社に対する調査を行っている。