ギリシャ化学企業カパキム、ハンガリーに生産拠点

ギリシャの化学グループ、カパキムはこのほど、ハンガリー中部のソルノクに工場を開設した。化粧品の基礎原料や家庭用洗剤の材料を生産する。投資額は51億フォリント(1,650万ユーロ)で、4億5,000万フォリントを政府の助成で賄った。11月に試験生産を開始し、来年1~2月にフル稼働に入る見通しだ。同社にとって中東欧初の生産拠点となる。

ハンガリー子会社のK&Pを通じて新工場を操業する。年産能力は8~10万トンで、製品は米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、英蘭系ユニリーバ、独ヘンケルなどの中東欧生産拠点に供給する。新規雇用は約50人。

カパキムは医薬品や石鹸、洗浄剤など家庭用化学製品に使用される基礎材料を生産し、消費財の世界大手に供給している。ギリシャ、モロッコ、アルジェリアに生産拠点を持ち、従業員約200人を抱える。

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