欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2019/11/18

EU情報

米メルクのエボラワクチン、欧州委が販売承認

この記事の要約

エボラウイルスは血液や体液を介して感染し、進行すると皮膚から出血して致死率は90%に上ることもある。

Erveboは西アフリカで1万1,000人以上が死亡した2014年の流行時に開発された注射型のワクチンで、効果は99%に上るとされる。

欧州委員会のアンドリュカイティス委員(保健衛生・食の安全担当)は声明で「5年前に西アフリカでエボラ出血熱が流行して以来、できるだけ早く有効なワクチンを開発することが国際社会にとって最優先課題だった。Erveboの販売承認は多くの命を救う上で大きな一歩になる」と強調した。

欧州委員会は11日、米製薬大手メルク・アンド・カンパニー(米国以外での社名はメルク・シャープ・アンド・ドーム=MSD)が開発したエボラワクチン「Ervebo」の販売を承認した。欧州医薬品庁(EM...