仏建材大手サンゴバンは12日、米同業コンチネンタル・ビルディング・プロダクツを買収することで合意したと発表した。債務を含めた買収額は14億ドル。サンゴバンは買収を通じて米国事業を強化し、収益拡大を図る。
サンゴバンはコンチネンタルを1株当たり37ドルと評価した。これはコンチネンタル株の12日終値に3.5%上乗せした水準。取引はすべて現金で行う。両社の取締役会はすでに買収計画を承認済みで、今後、サンゴバンの株主と競争当局の承認を得る必要がある。サンゴバンは2020年後半の手続き完了を見込んでいる。
コンチネンタルは石膏ボードを主力とする建設資材メーカー。同社はサンゴバンが新設した住宅や商業ビル向け資材を扱う子会社に統合される。
サンゴバンは買収にあたり、非中核事業を売却して資金需要を満たすと説明している。同社によると、コンチネンタルの2019の売上高は約5億1,000万ドル、利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)は約1億3,000万ドルに達する見通し。さらに取引完了から3年後までに、買収によるコスト面のシナジー効果が約5,000万ドルに達するとの見方を示している。