オランダ金融大手INGグループが6日発表した2014年4~6月期(第2四半期)決算の最終損益は10億7,000万ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同期から19%増加した。貸倒引当金が34%減の4億500万ユーロに縮小したに支えられ、収益が拡大した。
INGは金融危機で経営が揺らぎ、2008年に公的資金注入を受けて救済された。同支援の条件としてEUに求められている再編を進めながら再建に取り組んでいる。オランダ政府から受けた100億ユーロの緊急融資のうち、これまでに返済したのは93億ユーロ。INGは同期の業績が好調だったことから、前倒しで完済する方針を示している。