欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/8/18

東欧・ロシア・その他

ルーマニア中銀が政策金利引き下げ、過去最低の3.25%に

この記事の要約

ルーマニア中央銀行は4日、政策金利を3.5%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の3.25%にしたと発表した。物価上昇が弱まっていることを受けたもので、5カ月ぶりの利下げとなる。 ルーマニア中銀は内需の停滞、物価が上が […]

ルーマニア中央銀行は4日、政策金利を3.5%から0.25ポイント引き下げ、過去最低の3.25%にしたと発表した。物価上昇が弱まっていることを受けたもので、5カ月ぶりの利下げとなる。

ルーマニア中銀は内需の停滞、物価が上がりにくい状態が続いていることから、昨年7月から断続的に利下げを実施。3月までに政策金利を計1.75ポイント引き下げた。その後はインフレ率の上昇が加速したことから金利を据え置いてきたが、6月のインフレ率が0.7%と、中銀が目標値とする1.5~3.5%を大きく割り込んだことから、追加利下げに踏み切った。

中銀はインフレ率が低水準で推移すると見込んでおり、同日に今年の予想インフレ率を従来の3.3%から2.2%に引き下げた。イサレスク総裁は「インフレ動向をみる限り、さらなる利下げの余地がある」と述べ、再利下げの用意があることを明らかにした。