フィンランド議会は10日、新首相に女性のサンナ・マリン運輸・通信相(34)を選出した。マリン氏は現職首相では世界最年少。辞任したリンネ首相の後任として、5党による連立政権を率いる。
同国では国営郵便会社で始まったストライキがフィンランド航空などにも拡大。リンネ首相は対応を批判する声が連立政権内で高まり、3日に辞任していた。
これを受けて第1党の社会民主党は8日、マリン氏を新首相に指名。これを議会が賛成99票、反対70票で承認し、マリン氏の首相就任が決まった。
首相就任時の年齢はオーストリアのクルツ首相が31歳で世界最年少だが、現職としてはマリン氏がウクライナのホンチャルク首相(35)を抜き、最も若い首相となる。
新内閣は中央党のクルムニ党首(32)が重要ポストの財務相に就任するなど、19人のうち12人を女性が占める。また、連立与党のうち社会民主党を除く4党は女性が党首となっている。社会民主党も2020年の党首選でマリン氏を党首に選出する見込みで、5党の党首がすべて女性となる。