車部品大手ZFの米ワブコ買収、欧州委と米当局が承認

欧州委員会は23日、自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンが米同業ワブコを買収する計画を承認したと発表した。同買収は米司法省からも同日に承認されたが、一部事業の売却という条件が付いた。

ワブコは商用車向けブレーキや車両制御、自動トランスミッション・システムの有力メーカー。ZFは商用車向けの自動運転技術の強化するため、2019年3月に同社を70億ドルで買収することで合意していた。

欧州委は同買収がEU市場での競争に及ぼす影響はないとして、無条件で承認した。一方で米司法省は、北米で大型商用車向けのステアリング装置製造を手掛けているのはZFとワブコだけであることから、競争上の問題があるとして、ワブコの米子会社で同事業を展開するR.H.シェパードを売却することを条件に、買収を承認した。

上部へスクロール