EU統計局ユーロスタットが1月30日に発表した12月のユーロ圏の失業率は7.4%となり、前月の7.5%から0.1ポイント低下した。景気は減速傾向にあるが、雇用は堅調を維持しており、失業率は2008年5月以来、約12年ぶりの低水準となった。(表参照)
EU28カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント下回る6.2%。主要国はドイツが3.2%、フランスが8.4%、イタリアが9.8%、スペインが13.7%だった。域内最悪のギリシャは10月時点で16.6%と依然として高水準だが、前月から0.2ポイント縮小した。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を3万4,000人下回る1,225万1,000人、EUが同8万人減の1,547万5,000人と推定されている。