米ニューヨーク州の金融サービス局(DFS)は19日、英大手銀行スタンダード・チャータード(スタンチャート)がマネーロンダリング(資金洗浄)対策を怠ったとして、3億ドルの罰金支払いを含む制裁を科したと発表した。
スタンチャート銀は2012年、イラン、リビア、スーダンなど米国が経済制裁を発動している国との不正取引が発覚し、米当局に6億6,700万ドルの罰金を支払うと同時に、法令順守の強化を約束した。しかし、DFSが実施した調査で、資金洗浄対策に不備があり、香港、アラブ首長国連邦(UAE)の顧客との資金洗浄の可能性がある取引を見逃していたことが判明したことから、追加制裁に踏み切った。
同行は罰金支払いに加えて、香港での高リスクが伴う法人顧客との米ドル建て決済業務の停止、UAEの同顧客に対する一部サービスの停止などを求められる。