イケアが英で初の閉店、集客落ち込みで

家具製造販売大手のイケア(スウェーデン)は4日、英イングランド中部のコベントリーにある店舗を閉鎖すると発表した。集客の落ち込みが続いているためで、英国での閉店は初となる。

コベントリー店は2007年に開業した7階建ての大型店舗。開業以来、赤字となっている。イケアは閉店について、消費者がネット通販や複合商業施設での買い物を好む傾向が強まり、同店舗の来客数が常に予想を下回り、今後も回復の見込みがないことや、大型店だけに運営コストがかさむことを理由に挙げた。

イケアは英国で、コベントリー店を含めて22店舗を運営している。コベントリー店は今夏に閉店の予定だ。

同社はネット通販の普及などで経営環境が厳しくなる中、このところ独自のネット通販を強化したり、郊外を中心に大型店を構えるという戦略を見直し、便利な場所に小型店を出店するといった経営改善策に乗り出している。

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