VW、スロバキアでEV用デフギアを生産

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループのスロバキア子会社が、国内北部のマルティン工場で電気自動車(EV)用ディファレンシャルギアを生産する。ラオホ工場長が地元メディアに明らかにしたもので、投資額は3,500万ユーロ。同子会社は投資インセンティブを申請しており、承認されれば500万ユーロの減税を受けられる。

マルティン工場はVWグループのギアボックスとエンジン部品の生産拠点として2000年に操業を開始した。製品の9割以上をドイツのグループ工場に輸出している。従業員は現在800人超。EV用部品の製造に伴い、必要なレーザー溶接など新技術が導入されるため、雇用の確保や従業員が職業技能を向上する機会にもつながる。

VWは欧州連合(EU)の温室効果ガスの削減目標や、CO2排出規制の大幅な厳格化などに対応するため、全車両に占めるEVの比重を高める戦略を加速させている。スロバキアのブラチスラバ工場では2013年にEVモデル生産に乗り出しており、昨年は種類を増やし生産比率を大幅に拡大している。

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