チェコ中央銀行は6日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、2.25%とした。利上げは昨年5月以来9か月ぶりで、金融引き締めに転じた2017年8月以降では9回目となる。同月からの利上げ幅は計2.2ポイントに上る。
市場やエコノミストらは据え置きを予想していた。インフレ率が目標を上回って推移していることから、中銀は予想外の利上げに踏み切った。ロンバート金利(上限金利)と公定歩合(下限金利)も0.25ポイント引き上げ、それぞれ3.25%、1.25%に設定した。
同国のインフレ率は昨年11月に3.1%となり、過去7年で初めて中銀目標の上限(3%)を超えた。12月は3.2%と、2カ月連続で上昇している。中銀は今年のインフレ率について、第1四半期に3.5%まで上昇した後は3%前後で推移するとの見方を示した。
中銀は17年8月に9年半ぶりの利上げに踏み切り、金利を0.05%から0.25%に引き上げた。