独自動車大手ダイムラーの商用車子会社ダイムラー・トラックは21日、燃料電池事業をスウェーデン同業のボルボと合弁化することで基本合意したと発表した。開発コスト負担を軽減するとともに、燃料電池車の市場投入を早めることが狙い。2020年代後半の大型燃料電池トラックの量産化を目指す。年末までの最終合意を見込む。
折半出資の合弁会社を独キルヒハイム・ウンター・テック市ナーベルン地区に設立する。ダイムラーは燃料電池事業を新会社に持ち寄り、ボルボは6億ユーロの資金を拠出。大型トラックやその他の分野向けの燃料電池の開発と量産を共同で行う。二酸化炭素(CO2)を排出しない車両には電気自動車もあるが、大量の荷物を長距離輸送する大型トラックの分野では燃料電池車が優位と目されている。