欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/1

EUその他

クアルコムへの調査開始か、競争法違反問題で=欧州委

この記事の要約

携帯電話用半導体大手の米クアルコムが、EU競争法に違反している疑いで、欧州委員会の調査対象となる見通しだ。ロイター通信が8月26日、複数の消息筋から得た情報として伝えたもので、近く調査が開始されるという。 消息筋によると […]

携帯電話用半導体大手の米クアルコムが、EU競争法に違反している疑いで、欧州委員会の調査対象となる見通しだ。ロイター通信が8月26日、複数の消息筋から得た情報として伝えたもので、近く調査が開始されるという。

消息筋によると、この調査は米同業エヌビディの英子会社であるアイスラガが2010年、クアルコムが反競争的行為に及んでいるとして、苦情を申し立てたことを受けたもの。アイスラガはクアルコムが顧客に不当な安値を提示するなどして、同社と取引することを制限しているという内容だ。

欧州委は4年にわたって同問題を棚上げしていたが、同筋は米半導体大手インテルに対する巨額制裁の是非をめぐる訴訟で今年6月に勝訴したことから、同ケースでの調査も開始する方針を固めたと指摘している。

欧州委とクアルコムは、ロイターの問い合わせに対してコメントを拒否している。