欧州自動車工業会(ACEA)が19日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の4月の乗用車新車販売(登録)台数は27万682台となり、前年同月から76.3%減少した。大半の市場で新型コロナウイルス感染拡大対策として自動車販売店が休業を迫られたことで、統計開始以降で最大の下げ幅を記録した。(表参照)
EUの新車販売は3月に55.1%減となり、リーマンショック時の最悪期を超える史上最悪の状態に陥っていた。4月は休業措置が初めて全面的に反映され、下げ幅が一層拡大。すべての国で2ケタの落ち込みとなった。
主要市場の減少率はイタリアが97.6%、スペインが96.5%、フランスが88.8%、ドイツが61.1%。欧米の主要メーカーの販売も最大手のフォルクスワーゲン(VW)が72.7%減となるなど、軒並み大きく落ち込んだ。
日本勢の下げ幅はトヨタが74%、日産が84.5%、マツダが81.1%、三菱が63.3%、ホンダが83%となっている。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は78.3%減の29万2,182台。英国は97.3%減だった。