スロバキアの電気自動車(EV)用電池メーカー、イノバットが建設を予定する工場の立地が首都ブラチスラバ近郊のボデラディに決まった。現地SITA通信が先ごろ報じたもので、新工場では電池部品の生産と試作品の研究開発を行う。生産開始は2021年の予定で、150人を新規雇用する。
同社の新工場は韓国の金属加工メーカー、ファインDNC傘下のTPS
EUの旧工場を改修して使用する。改修工事は今年末に開始される予定。
イノバットによると、新設される研究開発センターは仏プジョー、英ジャガーランドローバー(JLR)、韓国起亜自動車などの工場に隣接しており、各メーカーの要求に応じて製品を供給できる強みがある。
今回の研究開発センター設置に当たり同社は政府から500万ユーロの助成を確保している。同プロジェクトは総費用が20億ユーロに上る見通し。2024年までにEV用電池を年間24万個生産する予定だ。
同社はインフラやイノベーション関連企業に投資するIPMグループや、英国の起業家リチャード・ブランソンが出資する米エネルギー企業、ワイルドキャット・ディスカバリー・テクノロジーズの支援を受けている。