双日がトルコ最大規模の総合病院を開院、コロナ患者受け入れで予定を前倒し

双日は21日、トルコのイスタンブールで建設してきた「イキテリ総合病院」を同日付で開院したと発表した。新形コロナウイルスに感染した患者の治療に対応するため、竣工を4カ月前倒しした。同社は新病院の開院により病院運営事業に本格参入する。

同総合病院はトルコ保健省が主導する公立病院整備事業の一環として新設された。病床数は2,682床とトルコ最大規模で、一般病棟、循環器病棟、がん病棟、婦人病棟、小児科病棟、整形外科病棟、精神科病棟を含む。新型コロナの感染拡大を受け、4月20日より部分的に開院していた。今回の正式開院に際し、名称が「バシャクシェヒール・チャム・アンド・サクラ病院」に変更された。

双日は2017年、オランダ子会社を通じてトルコの建設大手ルネサンス・グループと事業会社「イスタンブールPPPヘルスケア投資」を設立して同プロジェクトを進めてきた。同事業会社への出資比率は双日グループが30%、ルネサンス・グループが70%となっている。

同プロジェクトは総事業費が約2,000億円。国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)、三井住友銀行、三菱UFJ銀行などが総額1,630億円の協調融資を行った。

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