ルフトハンザ、1万人以上を削減へ

独航空大手のルフトハンザは3日、新型コロナ危機による経営の急速な悪化を受けて、従業員13万7,000人のうち少なくとも1万人を整理する意向を明らかにした。国から90億ユーロのつなぎ融資を受けるものの、2023年までに返済することを目指していることから、大幅なコスト削減が避けられないと判断した。投資も半分以下に削減する意向で、購入する機材を減らすとしている。

人員削減の規模は未定。カルステン・シュポール社長は労組との交渉次第との認識を示した。勤務時間と給与の削減を労組がどの程度、受け入れるかにかかっているとしている。ロイター通信によると、人員削減規模は最大2万人に達する可能性がある。

同日発表した20年1~3月期(第1四半期)の最終損益は21億2,400万ユーロの赤字となり、赤字幅は前年同期の3億4,200万ユーロから大きく膨らんだ。新型コロナの感染拡大を防ぐために各国が導入した入国制限が響いた。運航数は21%、旅客数は26%減少しており、売上高は18%減の64億4,100万ユーロに落ち込んだ。

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