仏トタル、英大型風力発電事業の権益51%取得

仏石油大手のトタルは3日、英国の大型洋上風力発電プロジェクト「シーグリーン1」の権益51%を英電力大手SSEから取得すると発表した。再生可能エネルギー事業を拡大する戦略に沿ったもので、取引額は最大1億3,000万ポンド(約177億円)に上る。

シーグリーン1はスコットランド沖の北海の洋上に風力発電施設を設置し、運営する事業。発電容量は1,140メガワット(MW)で、スコットランド最大の洋上風力発電施設となる。2022年末までの稼働開始を予定している。

同取引の手続きは7月までに完了の見込み。トタルは7,000万ポンドを支払う。さらに、同プロジェクトの業績に応じて最大6,000万ポンドが上乗せされる。

世界の大手石油会社は地球温暖化に対する社会の危機意識が高まっていることを受けて、低炭素エネルギー事業への投資拡大に舵を切っている。トタルは5月、事業全体の二酸化炭素(CO2)排出量を2050年までに「実質ゼロ」にする計画を発表したばかり。シーグリーン1の権益取得は、同計画の一環となる。

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