2020/6/15

西欧

ユニリーバが本社を英に一本化へ、二重構造解消計画が復活

この記事の要約

英・オランダ系の食品・日用品大手ユニリーバは11日、本社を英国に一本化すると発表した。ロンドンとロッテルダムに本社を置く二重構造を解消し、経営を効率化するのが目的。2年前に打ち出した一本化計画は株主の反発で撤回に追い込ま […]

英・オランダ系の食品・日用品大手ユニリーバは11日、本社を英国に一本化すると発表した。ロンドンとロッテルダムに本社を置く二重構造を解消し、経営を効率化するのが目的。2年前に打ち出した一本化計画は株主の反発で撤回に追い込まれたが、再び実現を目指す。

オランダのマーガリン会社と英国の石けんメーカーが統合して誕生したユニリーバは、1930年から両国に本社を置く二重構造となっている。これが迅速な意思決定などの障害になっているとして、18年3月にオランダに統合する計画を発表した。しかし、英国の主要株価指数「FTSE100」の構成銘柄から除外されるとの懸念が広がり、英国の機関投資家が猛反発したことから、同年10月に撤回していた。

新たに発表した計画では、ロンドンに一本化する形に切り替える。英国、オランダの現地法人は引き続き、それぞれの株式市場に上場し、事業は現状維持となるが、法的に英国が本社となることで複雑な構造が解消され、経営の柔軟性、コーポレートガバナンス(企業統治)を強化できるとしている。年内の実現を目指す。

同社は新型コロナウイルスの感染拡大で経営環境の急激な変化が見込まれる中、経営の柔軟性がより重要になるとして、本社一本化の必要性を強調している。