独自動車大手ダイムラーの商用車子会社ダイムラー・トラックは8日、グループの燃料電池事業を統括する新会社ダイムラー・トラック・フューエルセルを設立すると発表した。新会社をベースに、スウェーデン同業のボルボと共同で合弁会社を設立する。
ダイムラー・トラックとボルボは4月下旬、燃料電池システム事業を合弁化することで基本合意していた。折半出資の合弁会社を独キルヒハイム・ウンター・テック市ナーベルン地区に設立する。ダイムラーは燃料電池事業を同合弁に持ち寄り、ボルボは6億ユーロの資金を拠出。大型トラックやその他の分野向けの燃料電池の開発と量産を共同で行い、2020年代後半に大型燃料電池トラックを量産できるようにする目標だ。年末までの最終合意を見込んでいる。