欧州衣料小売り大手のインディテックス(スペイン)が10日に発表した2020年2~4月期(第1四半期)の最終損益が4億900万ユーロの赤字になったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で販売が急減し、四半期ベースで初の赤字に転落した。
同社は「ザラ」「ベルシュカ」などのブランド名の店舗を世界中で展開する企業。同期は全店舗の88%が閉鎖されたため、売上高が44%減の33億ユーロに落ち込んだ。
一方、同社のネット通販部門の売上高は「巣ごもり需要」を追い風に50%増加。とくに4月は前年同月比で95%も増えた。これを受けて今後はネット販売の強化し、19年に14%だった同分野が売上高に占める割合を22年までに25%に引き上げる一方で、最大1,200店を閉鎖する計画だ。その引当金を同期に計上したことも赤字の要因となった。