欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/8

西欧

バークレイズ、スペイン事業を売却

この記事の要約

英大手銀行バークレイズはこのほど、スペイン事業の大部分を同国3位銀行ノカイシャバンクに売却することで合意したと発表した。非中核部門を整理する計画の一環で、売却額は約8億ユーロに上る。 8月31日に発表した声明によると、売 […]

英大手銀行バークレイズはこのほど、スペイン事業の大部分を同国3位銀行ノカイシャバンクに売却することで合意したと発表した。非中核部門を整理する計画の一環で、売却額は約8億ユーロに上る。

8月31日に発表した声明によると、売却するのはスペインのリテール銀行、法人向け銀行部門と富裕層向け資産管理部門。同国での事業は投資銀行、クレジットカード部門だけとなる。年内の売却手続き完了を予定している。

バークレイズは5月、業績悪化を受けて大規模な合理化計画を発表。投資銀行部門を中心に1万9,000人を削減することや、欧州の大部分のリテール銀行部門など非中核事業を受け皿機関「バークレイズ・ノンコア」に移管し、売却や縮小を進める方針を打ち出していた。同日にはアラブ首長国連邦(UAE)のリテール銀行部門をアブダビ・イスラム銀行に1億1,900万ポンド(約1億5,000万ユーロ)で売却する手続きの完了を発表した。