S&P、スロバキアの格付け見通しを「弱含み」に引き下げ

米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ・グローバル・レーティングス(S&P)はこのほど、スロバキアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。同国では新型コロナの影響で家計消費が縮小しており、コロナ禍が今後の経済見通しと財政状況に及ぼす影響を考慮した。格付けは「Aプラス」に据え置いた。

S&Pは今後の同国経済について、2020年は成長率が9.5%縮小するとともに、財政収支が国内総生産(GDP)比で8.5%の赤字となり、累積赤字がGDPの60%に達すると予測する。リスク要因として経済の自動車産業への依存度の高さを挙げる一方、対外債務が少ない点は評価している。

他の格付け大手では米フィッチ・レーティングスが今年5月に見通しを「ネガティブ」に引き下げている。

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