欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/8

西欧

RWE、洋上風力発電パークを合弁化

この記事の要約

独エネルギー大手のRWEは4日、北海に建設予定の風力発電パーク3カ所を再生可能エネルギー子会社RWEイノジーがカナダの電力会社ノースランド・パワーとの合弁に切り替えると発表した。RWEは債務圧縮に向けて再可エネ事業向け投 […]

独エネルギー大手のRWEは4日、北海に建設予定の風力発電パーク3カ所を再生可能エネルギー子会社RWEイノジーがカナダの電力会社ノースランド・パワーとの合弁に切り替えると発表した。RWEは債務圧縮に向けて再可エネ事業向け投資額の削減方針を打ち出しており、これに応じてRWEイノジーは同パーク3カ所の資本85%をノースランドに譲渡。出資比率を15%に引き下げる。取引金額は公表しないことで合意した。

ノースランドと合弁化するのはユイスト島の北方40キロメートルのドイツ海域に設置する風力発電パーク「ノルトゼー・ワン」「ノルトゼー2」「ノルトゼー3」。

ノルトゼー・ワンは計54基のタービンからなる。発電容量は322メガワット(MW)で、年1,300ギガワット時以上を発電する見通しだ。すでに建設許可を受けており、両社は投資するかどうかを2015年上半期に最終決定。16年に着工し、17年末までに完成させる。投資額は12億ユーロを見込む。

「ノルトゼー2」「ノルトゼー3」は発電容量が計670MWで、現在、建設計画を作成中。

RWEイノジーのハンス・ビュンティング社長はロイター通信に、同社が計画する他の風力発電パークについても出資者を模索する考えを明らかにした。