独ワイヤーカードのルーマニア事業、ポルトガル企業が買収

ポルトガル決済サービス大手SIBSは9月28日、6月に経営破綻した独ワイヤーカードのルーマニア法人を買収した。東欧市場での地位強化が目的。取引額は明らかにされていない。ルーマニア法人のワイヤーカード・ルーマニア事業は親会社から独立して営業しており、買収後も従来の事業を継続する。

ワイヤーカード・ルーマニアは決済サービスと関連ソリューション、小売店向けロイヤリティサービスなどを手がける。25年以上の実績があり、ルーマニアとモルドバの主要銀行すべてと取引するほか、セルビア、ハンガリー、コソボ、モンテネグロ、北マケドニア、リトアニアでも顧客を獲得している。

SIBSはリスボンを本拠とする決済サービス大手。西欧、アフリカ市場ではすでに有力企業となっているが、東欧では2018年に買収したポーランドのペイテルを通じた事業展開にととまっている。今回の買収でルーマニアに進出し、東欧事業を強化する。

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