独ZF、ポーランドで最新車載カメラの生産開始

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは10月26日、ポーランド南部のチェンストホバで先進運転支援システム(ADAS)向け車載カメラ工場が稼働を開始したと発表した。新工場の主力製品となる前方監視用車載カメラ「S-Cam 4.8」は水平視野角が100度の最新単眼カメラで、すでに米国工場でも生産を開始している。乗用車メーカー10社超に供給する。

新工場は面積1万2,000平方メートルで、生産棟、事務所、試験施設、倉庫などを備える。当初100人の従業員数は将来的に約300人まで増える見通しだ。「S-Cam 4.8」は自動緊急ブレーキ(AEB)や車線維持アシスト(LKA)などと連携してADASを構成し、ドライバーと乗客の安全性向上に寄与するもので、今後の需要拡大が予想される。

チェンストホバはZFの車両安全システムの生産拠点で、エアバッグ、シートベルト、電子部品の3工場がある。2018年にはエレクトロニクス・エンジニアリングセンターを開設し、安全装置・システムの開発設計や試験にも取り組んでいる。

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