欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/15

西欧

エレクトロラックス、GEの白物家電部門を買収

この記事の要約

欧州家電最大手のエレクトロラックス(スウェーデン)は8日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の白物家電部門を33億ドルで買収することで合意したと発表した。エレクトロラックスにとって過去最大規模の買収となる。これによって同 […]

欧州家電最大手のエレクトロラックス(スウェーデン)は8日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の白物家電部門を33億ドルで買収することで合意したと発表した。エレクトロラックスにとって過去最大規模の買収となる。これによって同社の北米での売上高は倍増し、首位ワールプールに肉薄する。

買収にはGEが保有するメキシコ家電大手マベの株式48.4%も含まれる。2015年の買収手続き完了を見込む。GEの家電製品は買収後もGEのブランド名で販売される。

GEはワールプール、エレクトロラックスに次ぐ米3位の家電メーカーで、2013年の売上高(照明機器も含む)は83億ドルに上る。しかし、このところアジアなどのメーカーに押され、競争力が低下。航空エンジン、タービン、医療機器、石油掘削機器など収益力の高い産業用機器部門に経営資源を集中するため、冷蔵庫など白物家電事業からの撤退を決め、8月中旬にエレクトロラックスと売却交渉を行っていることを明らかにしていた。

エレクトロラックスは買収資金のうち75%を借り入れ、25%を新株発行で賄う方針だ。