英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は8日、米国部門のシチズンズ・ファイナンシャル・グループをニューヨーク証券取引所に上場させると発表した。新規株式公開(IPO)で最大35億ドルを調達する計画で、米での銀行上場では1999年のゴールドマン・サックス以来の大型案件となる。
RBSはシチズンの株式25%を公開する。売出し価格は23~25米ドルを想定している。応募超過の場合は追加で2,100万株を発行する予定で、調達額は40億ドルまで膨らむ可能性がある。上場日は未定だが、消息筋がロイター通信に明らかにしたところによると9月23日前後になるという。
シチズンはリテール銀行、法人向け銀行業務を展開している。リテール銀行部門は資産額ベースで米13位。金融危機で2008年に公的資金を注入され、英政府が81%を出資するRBSは、資本増強と国内事業への集中を政府から求められていることを受けて、米国部門の上場を決めた。