欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/15

西欧

フェラーリ会長が辞任、フィアットCEOが新会長に

この記事の要約

伊自動車大手フィアットは10日、子会社である高級スポーツ車メーカー、フェラーリのモンテゼーモロ会長が10月に退任すると発表した。フィアットのマルキオーネ最高経営責任者(CEO)が後任の会長となる。 モンテゼーモロ氏は19 […]

伊自動車大手フィアットは10日、子会社である高級スポーツ車メーカー、フェラーリのモンテゼーモロ会長が10月に退任すると発表した。フィアットのマルキオーネ最高経営責任者(CEO)が後任の会長となる。

モンテゼーモロ氏は1991年から23年間にわたってフェラーリの会長職にあり、経営を率いてきた。しかし、独自路線を貫くことを主張する同氏と、フェラーリとフィアットの連携強化を求めるマルキオーネCEOとの対立がこのところ伝えられていた。ロイター通信などはフェラーリのF1レースでの不振もあって、モンテゼーモロ会長が辞任に追い込まれたと報じている。

マルキオーネCEOは、フィアットと子会社の米クライスラーが経営統合して発足した「フィアット・クライスラー・オートモービルズ」のニューヨーク証券取引所上場に合わせ、10月13日にフェラーリの新会長に就任する。

モンテゼーモロ氏に関しては、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空から出資を受けて経営再建に取り組むことが決まった伊アリタリア航空の会長に就任するとの観測が浮上している。