ユーロ圏の7~9月期GDP、12.6%増に下方修正

EU統計局のユーロスタットは13日、2020年7~9月期の域内総生産(GDP)の改定値を発表した。ユーロ圏のGDP伸び率は前期比12.6%増となり、前期の11.8%減から急回復したが、10月末に発表した速報値の12.7%増から0.1ポイント下方修正された。(表参照)

前年同期比では4.4%減。速報値の4.3%増から0.1ポイントの下方修正となった。EUは前期比11.6%増、前年同期比4.3%減で、それぞれ0.5ポイント、0.4ポイントの幅で下方修正された。

主要国の前期比の伸び率はドイツが8.2%、フランスが18.2%、イタリアが16.1%、スペインが16.7%だった。1月にEUを離脱した英国は15.5%。

ユーロ圏は前期にコロナ禍の影響で統計が開始された1995年以降で最大のマイナス成長となった反動で、過去最大のプラス成長を記録した。しかし、新型コロナウイルス感染再拡大で、このところ大半の国がロックダウン(都市封鎖)など外出・営業活動を制限する措置を再開しているため、10~12月期は回復が失速するか、再びマイナス成長に落ち込むのが避けられない情勢だ。

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