合併で合意しているバナナ生産・販売大手の米チキータ・ブランズ・インターナショナルとアイルランドのファイフスは16日、EUの認可を取り付けるため、欧州委員会に合併計画の修正案を提示したことを明らかにした。欧州委は審査の期限を9月19日から10月3日まで延長して修正案を検証し、合併の可否を判断する。
両社は3月、全額株式交換方式での合併で合意していた。合併後の出資比率はチキータが50.7%、ファイフスが49.3%。新会社は世界で14%のシェアを持つ最大のバナナ生産会社となることから、欧州委は合併がバナナ市場の健全な競争を損なう恐れあるとして慎重に調査を進めている。
修正案の内容は不明だが、一部事業の売却などを提案しているもよう。両社は共同声明で、「合併の主目的が揺らぐような変更ではない」としている。