欧州委員会が27日に発表したユーロ圏の11月の景況感指数(ESI、標準値100)は87.6となり、前月の91.1から3.5ポイント低下した。景況感の悪化は7カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、各国がロックダウン(都市封鎖)再導入など社会・経済活動の制限強化に乗り出したことで、景気の先行き不安が高まっている。
分野別では営業・外出制限の影響が大きいサービス業、小売業がそれぞれ前月から5.2ポイント、5.8ポイント低下し、大きく落ち込んだ。製造業は0.9ポイント、消費者は2.1ポイント、建設業は1.0ポイントの幅で低下した。
EUのESIは前月を3.6ポイント下回る86.6。主要国はイタリアが8.7ポイント、フランスが4.8ポイント、ドイツが2.8ポイント、スペインが2.0ポイントの幅で悪化した。