韓国の現代自動車がトルコの合弁会社ヒュンダイ・アッサン(HAOS)の完全子会社化を計画している。トルコの競争当局が17日に明らかにしたもので、合弁相手である複合企業キバル・ホールディングが保有するHAOS株取得の許可を当局に申請した。HAOSのアリ・キバル社長はブルームバーグに対して、資本関係が変わっても「提携は継続する」と述べた。
HAOSは現代自とキバルが折半出資で設立。国内南西部イズミットの工場は現代自初の海外生産拠点として1997年に生産を開始した。小型車「i10」と「i20」を合わせて年間約23万台生産し、欧州を中心とする40カ国以上に輸出している。3世代目となる新「i20」は201年8月に生産を開始。同社の生産台数の5割を占めている。
キバル社長によると、欧州での「i20」の受注が好調なことから、新たに1億7,100万ユーロを投じてイズミット工場の生産、輸出能力を20%以上、引き上げる。「i10」については、19年初めに1億1,000万ユーロの投資を決めていた。