オランダのルッテ内閣が15日、税務当局が育児手当を不当に返還させていた問題の責任をとって総辞職した。新型コロナウイルス対策などを進めるため、3月17日の下院選までは暫定内閣として政権運営に当たる。
同国では2013~19年、税務当局が児童手当を不正受給したとして、約1万世帯が手当てを返還させられていた。しかし、議会の調査で実際には不正受給がなかったことが判明し、政府への批判が強まっていた。
在任が11年に及ぶルッテ首相が率いる中道右派与党・自由民主党(VVD)は同問題があっても支持率が高く、下院選を経て続投するとの見方も浮上している。