欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2021/1/18

東欧・ロシア・その他

ポーランドのバス大手、「欧州クリーン水素アライアンス」に加盟

この記事の要約

ポーランドのバス製造大手ソラリスは12日、EUが主導する「欧州クリーン水素アライアンス」に加盟したと発表した。同アライアンスはEUの水素戦略の推進を支援する組織で、ソラリスは加盟を通じてモビリティ分野での水素利用に関する […]

ポーランドのバス製造大手ソラリスは12日、EUが主導する「欧州クリーン水素アライアンス」に加盟したと発表した。同アライアンスはEUの水素戦略の推進を支援する組織で、ソラリスは加盟を通じてモビリティ分野での水素利用に関する協力関係を構築していく。

ソラリスは2014年から水素で動く燃料電池バスを展開している。水素燃料を利用する同社のバスやトロリーバスはこれまで、オランダ、ドイツ、イタリア、スウェーデン、ラトビアで導入実績がある。同社の燃料電池バス「ウルビーノ12 ハイドロジェン」は出力70キロワット(kW)の燃料電池に加え、蓄電用の高性能バッテリーを搭載。燃料の水素を屋根の上に据え付けられた5つのタンクに保管することにより、従来型のバスに匹敵する航続距離を確保している。

「欧州クリーン水素アライアンス」は2050年にカーボンニュートラルの達成を目指すEUの水素戦略の後押しを目的に設置された。産官学の参加する水素関連の投資事業のプラットフォームとして、投資に関する協議事項の設定などを行う。