オリンパスは4日、ロシアでの大腸がんの内視鏡医療技術の普及を支援すると発表した。ロシア政府のがん対策事業「オンコロジープログラム」に協力し、大腸がんに対する内視鏡診断や内視鏡外科手術の普及と技能向上を図る。同支援事業は厚生労働省のイニシアチブ「令和2年度日露医療協力推進事業:内視鏡分野の協力」の枠組みで行う。
大腸がんはロシアのがん罹患率で2位を占める。オリンパスは同国のブロヒン記念ロシアがん研究センター、およびロシア国立放射線医学研究センターと連携し、内視鏡医やがん専門医を対象に診断・治療、手術のオンライントレーニングを行う。講師は日本人医師が務める。高い水準にある日本の内視鏡技術を同国に広めることで、がんの早期発見と治療につながると期待される。
オリンパスは2017年から厚生労働省の支援の下、ロシアの研究機関に対し内視鏡機器の設置や教育支援活動を行ってきた。