ビール大手のハイネケン(オランダ)は10日、コロナ禍による経営悪化を受けて、従業員8,000人の削減を柱とするリストラ策を発表した。削減は全従業員の9%に相当する規模となる。
同社は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、欧州を中心に多くの飲食店が閉鎖されたため、業務用ビールの出荷が激減している。同日発表した2020年12月通期決算で2億400万ユーロの純損失を計上し、前期の黒字(約22億ユーロ)から赤字に転落。売上高は17%減の約238億ユーロだった。
ハイネケンは人員削減のほか、生産効率を上げるため生産ラインを縮小し、製品も売れ筋商品に絞り込む。広告費も削減する。これらの措置で23年までにコストを20億ユーロ削減することを目指す。