EU統計局ユーロスタットが15日に発表したユーロ圏の2020年12月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で1.6%低下し、3カ月ぶりのマイナスとなった。新型コロナウイルス感染の再拡大で、外出・営業制限措置が再び実施されたことが響いたもようだ。(表参照)
分野別では機械など資本財が3.1%低下と大きく低迷。非耐久消費財も0.6%低下と不振だった。中間財は1.0%、エネルギーは1.4%、耐久消費財は0.8%の幅で上昇した。
EU27カ国ベースの鉱工業生産指数は1.2%の低下。主要国はドイツが0.6%、スペインが0.7%の上昇となったが、フランスが0.8%、イタリアが0.2%の幅で低下した。
前年同月比ではユーロ圏が0.8%、EUが0.4%のマイナスだった。