EU統計局ユーロスタットが2月23日に発表した2020年12月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比0.9%で、6カ月のプラスとなった。(表参照)
分野別ではエネルギーが4.2%のマイナスとなったが、工業製品が1.5%、サービスが1.4%の幅で上昇した。欧州中央銀行(ECB)が金融政策で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)は1.4%で、前月の0.2%を大きく上回った。
EU27カ国ベースのインフレ率はプラス1.2%だった。主要国はドイツが12月にVAT減税が終了したことで、前月のマイナス0.7%から1.6%のプラスに転換。フランスは0.8%、イタリアは0.7%、スペインは0.4%の上昇となった。