航空機リース大手のエアキャップは10日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)傘下の同業GEキャピタル・アビエーション・サービシズ(GECAS)を買収することで合意したと発表した。買収額は約300億米ドル。両社は同分野の2強で、エアキャップは買収によって2,500機以上を保有する圧倒的な首位に立つ。
買収は約240億米ドルの現金支払いと株式交換を組み合わせた形で実施される。GEはエアキャップとGECASの統合で誕生する新会社の株式46%を握る。2021年10~12月期の手続き完了を見込む。
GECASはGEの金融部門であるGEキャピタルの子会社。GEは債務削減と中核事業の再生可能エネルギー、航空機エンジン、発電・医療機器などに経営資源を集中するため、航空機リース事業の売却を決めた。
航空機リース市場は新型コロナウイルス感染拡大に伴う航空需要の急減で低迷している。しかし、エアキャップはコロナ禍収束によるリース需要回復を見込み、大型買収に踏み切った。