ユーロ圏の景況感改善進む、3月は長期平均超え

欧州委員会が3月30日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は101.0となり、前月の93.4から7.6ポイント上昇した。景況感の改善は2カ月連続。昨年2月以来、1年2カ月ぶりに長期平均の100を上回った。

ユーロ圏のESIは新型コロナウイルス感染拡大が深刻化した昨年3月から100を割り込んでいた。ここにきて改善しているのは、ワクチンの接種が進み、コロナ禍収束の期待が高まっていることが背景にあると目される。

すべての分野で前月から上昇した。上げ幅は製造業が4.6ポイント、サービス業が7.0ポイント、消費者が3.6ポイント、小売業が6.1ポイント、建設業が4.4ポイント。

EUのESIは前月を6.9ポイント上回る100.0。主要国はドイツが7.9ポイント、スペインが6.2ポイント、フランスが5.4ポイント、イタリアが4.9ポイントとなっている。

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