欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/29

西欧

独企業景況感5カ月連続悪化、13年4月以来の低水準に

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した9月の独企業景況感指数(2010年=100)は前月の106.3を1.6ポイント下回る104.7となり、13年4月以来の低水準に落ち込んだ。同指数は5カ月連続で悪化しており、Ifoの […]

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した9月の独企業景況感指数(2010年=100)は前月の106.3を1.6ポイント下回る104.7となり、13年4月以来の低水準に落ち込んだ。同指数は5カ月連続で悪化しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済はもはや順調ではない」と断言した。

今後6カ月の事業見通しを示す期待指数は前月の101.7から99.3に低下し、12年12月来の低水準となった。現状判断を示す指数も111.1から110.5に後退した。

部門別でみると、製造業は2.3となり、前月の5.3から3.0ポイント低下した。期待指数は13年1月以降で初めてマイナスの領域に落ち込んでいる。

卸売業は期待指数と現状判断指数がともに悪化。現状判断は10年3月以来の低水準となった。小売業は現状判断がやや上向いたものの、期待指数が低下。全体でも前月水準を下回った。

建設業は現状判断と期待指数がともに悪化。総合では12年12月来の低水準となった。