欧州自動車工業会(ACEA)が19日に発表したEU(マルタを除く26カ国)の4月の新車乗用車の販売(登録)台数は86万2,226台となり、前年同月から218.6%増加した。販売増加は2カ月連続。(表参照)
販売急増は欧州で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した前年同月に激減した反動によるもの。コロナ禍前の19年4月と比べると約30万台少なく、依然として厳しい状況が続いている。
販売はすべての国で増えた。主要市場の伸び率はイタリアが3,276%、スペインが1,787%、フランスが568%、ドイツが90%と、記録的な大幅増となった。
欧米の主要メーカーの販売も軒並み急増。上げ幅はステランティスが330%と最高だった。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は195%増だった。日本勢はトヨタが244%、日産が277%、マツダが278%、ホンダが204%、三菱が32.4%の幅で伸びた。
EU26カ国に英国、アイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は255.9%増の103万9,810台。英国は3,176%増の14万1,583台だった。